旅立ちへ〝肥ゆる秋〟
―野鳥 秋の渡り
静岡県内 野鳥歳時記
旅立ちへ〝肥ゆる秋〟
―野鳥 秋の渡り
静岡県内 野鳥歳時記
立秋、処暑を過ぎても暑い日が続くが、季節は本格的な秋に近づいてきている。たわわに実った稲穂は夕日に照らされ黄金色に染まり、餌をついばむダイサギの姿がひときわ映える。秋は繁殖を終えた野鳥にとって旅立ちの季節。秋暑を越えて、渡りに備える姿を県内の風景とともに切り取った。
黄金色に染まる田園地帯を舞うダイサギ=8月下旬、沼津市
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ツバメのねぐら入り
ツバメのねぐら入り
8月下旬、色づく夕焼けを背に、富士市の農耕地帯に無数のツバメが現れる。帯のようにヨシ原の上を旋回し、やがてねぐらへとすいこまれていく圧巻の光景だ。
夕暮れの音色
夕暮れの音色
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お盆を過ぎた8月中旬ごろ、市街地で繁殖を終えたツバメの姿は街中から徐々に見られなくなる。東南アジアなどの越冬地へ渡る準備のためだ。
海岸を舞うツバメ=9月上旬、御前崎市
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「ツバメのねぐら入り」は秋の夕暮れを彩る光景。巣立った幼鳥や親鳥がヨシ原に集まり、渡りに備えて最後の栄養を蓄える。夜は群れで身を寄せ合い、外敵から身を守る。南下が本格化するのは8月下旬ごろ。近年は、ヨシ原の減少などで、大規模な集団が少なくなりつつある。
ねぐら入り前、ヨシ原の上を舞うツバメ=8月下旬、浜松市
ねぐら入り前、ヨシ原の上を舞うツバメ=8月下旬、浜松市
ねぐらのヨシ原に舞い降りるツバメ=8月下旬、浜松市
ねぐらのヨシ原に舞い降りるツバメ=8月下旬、浜松市
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夕焼けの空を舞う無数のツバメ=8月下旬、富士市
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市街地の公園に立ち寄る夏鳥
ヒタキ科のコサメビタキ=9月上旬、浜松市
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市街地の公園に
立ち寄る夏鳥
ヒタキ科のコサメビタキ=9月上旬、浜松市
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山で繁殖を終えたサンコウチョウやコサメビタキなどの夏鳥たちは、東南アジアなどの越冬地への渡りの前に市街地の公園などに立ち寄る。
サンコウチョウの雌=9月上旬、浜松市
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渡りの準備で、長い尾羽が抜け落ちたサンコウチョウの雄。長旅の前、くちばしや羽に草の種をつけながら、最後の英気を養っていた=9月上旬、浜松市
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冠羽を逆立てるサンコウチョウの雄=9月上旬、浜松市
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海岸線のシギ、チドリ
海岸線のシギ、チドリ
秋の渡りの時期(8月~10月)には、河口や海岸線などに越冬地へ向かう途中のシギ、チドリ科の鳥たちが集まる。
並んで餌を探すシギ科のミユビシギ=9月上旬、御前崎市
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潮の満ち引きに合わせて、海辺に集まり餌をついばんだり、岩場で休憩したりして長旅に備える。
餌を探すシギ科のキョウジョシギ=9月上旬、御前崎市
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渡りの途中、海岸線で餌を探すシギ科のオオソリハシシギ。先端が上に反ったくちばしが特徴で長距離を無着陸飛行することができる=9月上旬、御前崎市
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冬羽に生え替わり、砂浜を駆け回るチドリ科のシロチドリ=9月上旬、御前崎市
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浜辺で餌を探すシギ科のトウネン=9月上旬、御前崎市
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野鳥の営みとともに感じる季節の移ろいは、短い秋のひとときを印象深く残してくれる。
(写真部・二神亨)
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